Tevo Howard - Crystal Republic / Pandora's Box (2011)


 12inchを中心にコンスタントにリリースを続けているシカゴ発Tevo Howard、2009年あたりから注目されつづけており、仕事数の多さからも早くもベテランの貫禄がでている。TR-707、Juno106等のヴィンテージなハードをメインとしたシンプルな空間構成で、往年のシカゴハウスの雰囲気が漂う楽曲多し。しかし美しいメロディーが特徴的で、ずぶずぶのシカゴハウスというよりは、ラリーハード寄りといったところか。。。そしてDjも素晴らしいようで、新旧問わずの4つ打ちに、ディスコ等を混ぜ、懐の広いアメリカンなDjが聴ける。ところで2011年のFact Mixではこれでもかというぐらい、クラシックシカゴハウスを繋げていた(笑)そのプレイリストだけで地元の先駆者たちへの思い入れが伝わってくるので、シカゴ好きとしては自らオリジネーターの血統を継いでやがるな!なんて安心してしまう(苦笑)。。また、父親はシンガーのRICK 'Poppa' HOWARDで、、ベリーグッドな共作がある。親子で音楽制作とか面白い、しかもハウスで…、よほど父親の教育が行き届いていたのだろう(笑)、、また、Tyrez名義での活動や、自身で運営するレーベル「Tevo Howard Recordings」から7inch!をリリースしたりと積極的にシーンを賑わしている。

 本作は、オランダはRush Hourの傘下「Hour House Is Your Rush Records」から2010年に2×12でリリースされたCrystal Republic、同じく2011年リリースの Pandora's Box をセットにした、お得すぎるCD。。上音のメロディーは美しいループのものが多く、ラリーハード寄りとは言ったが、やはり本人のそれとは傾向が異なり、過去への敬愛が窺えるTevo節。それらがタイトなpcmドラムの上に重なっていく。また、本作の特徴としてはリバーブ等の空間系エフェクトを殆ど使用せずに、元の音を大事にした曲が多い。
 レコードもそうだが、ミックスをもっと神経質にこなせば、さらにヤバくなるように感じる、、が、、Tevoは雑把な、いい意味でチープな空気間も含めてTevoなので、このままがいい気もする…