長く続いた暗闇にまるで待ち 侘びたかのように眩しい朝日が射し、その瞬間からはじまる新たな一日は様々なストーリーを秘めている。そんな朝日をオーケストラとシンセサイザーで美しく、そして力強く表現した壮大なインストナンバーFirst Light Of The Morningからこのアルバムは始まる。アナログシンセの名機Arpを使いこなすキーボーディストのDexter Wanselが、フィラデルフィアからリリースするアルバムのスタートとして最高の出来。You Tubeの動画も強烈…
地元フィラデルフィアのファンクバンドYellow Sunshineのキーボードを経て、Blue MagicのThirteen Blue Magic Lane等でクレジットされるようになる。そして名曲を多数収録した傑作Life on Marsを1976年にリリースし、翌年に本作What The World Is Coming Toをリリース。録音はやはりSigma Sound Studioで行われ、そこのスタジオミュージシャン集団であるMFSBがStringsとHornsでバックアップ、そしてIdris Muhammedや、デビューアルバムをリリースしたばかりのJean Carnらも一部参加している。
Dexter WanselをメインにJean CarnとデュエットしたA3のHoldin'onはしっとりと切ない、、泣きの名ラブソングで、ピックアップされる事が多い。だが次曲のOde Infinitumはいきなりアグレッシブなインストジャズファンクになり意標をつかれる。スラップベースを軸にしたタイトなリズムの上をカッティングギターが走り、そしてブレイクでホーン隊が押し寄せる、、この曲がなんともかっこいい、ただ、MFSBの演奏がメインで主役Dexterの出番は後半のエレピソロ程度と少なめ…。
B1のDisco Lightsは、抜けのいいアナログシンセの音色が駆け巡る軽快なダンスナンバーで、爽やかでポップな曲調は聴き手をポジティブにしてくれ、オーケストラを使用し重厚に仕上げたアルバムタイトル曲は、水辺で遊ぶ子供達の声を入れたりとメッセージ性を感じる曲になっている。次のB3は何故かレゲエ…。B4のDreams of Tomorrowはジーンカーンが歌う、ほぼ1フレーズの繰り返しだ。
ジャケは…王子?天使?な写りのご本人…ひげアフロ加減が(笑)、そして裏返せばニヤッ…。
CD探してみたら、Life On Marsとセットとか、せこい(苦笑)