Ingram - Would You Like To Fly (1983)

まずこのアルバムタイトルは、アルバム内容が彼らIngramとexecutive producerのSteve Bernsteinにとって自信たっぷりのアルバムである事をうかがわせる。というのはきっと見当違いで…、1曲目のタイトルがWould You Like To Flyだからそうなったのだろう。他曲のタイトルは全てアルバムタイトルに似つかわしくないし…、
と、妙な前置きをしてしまった…、Ingram Familyの3枚目のアルバムである本作Would You Like To Flyは、これまでの2作とは異なりフィラデルフィアを中心にレコーディングされ、1983年にMirageよりリリースされた。前アルバムがリリースされてから6年後の83年なので、当然のように前作とは音の内容はがらりと変わる。

 70年代から80年代へという時代の変化と、それぞれに活動し続け、経験を積み上げる事によって得た柔軟な音楽性や、時の流れを捉える感覚がマッチしたのかどうかは知らないが、いい具合に83年らしくまとまっている。スローバラードを含め、それぞれの楽曲はアーバンな雰囲気で統一されている。そして、いい出来のアーバンファンクを多数収録している。

 そんな中で好きなのは、A2のD.J.'s Delightと、B2のWe Like To Do It、両曲ともずっしりしたリズムの上に、シンプルなメロディーの明るめのシンセ音が乗り、その上に歯切れのいいボーカルと短めのコーラスが乗るという、シンプルな構成。B2のブレイク時のシンセの浮遊感は琉石。
そしてタイトル通りグルーヴィーなB3、Groovin On A Grooveがお気に入り。groovin on a groove、I can't stop! と繰り返すフレーズの感じがなんともダサい、だけどこのイナタさがいい…。

 Ingram Familyは、1971年からコーラスなどで活躍していたBarbara Ingramをはじめ、多々の作品でクレジットされるButchi Ingram、MFSBのメンバーのJohn Ingramなどなど、、それぞれに活躍しているが、兄弟で集まってやるIngramがやはりいい。
ジャケは左右対称で古典的……、うーむ、、飛ぼうとしてる…